長い夜を閉じ込め夢に誘われるままに 誰もいない部屋から月に祈る 消えかけの灯のように 「この胸の痛みも小さくなればいい」と呟いた 夜明けの中を手探りで歩いて 光を浴びた貴方の姿が記憶に焼きついて 今もここにいる 「胸に刻まれた君の微かな白い記憶は氷のように…」 何も残さずに側にいたかもしれないという影だけを残して その影も少しずつ音もたてず静かに消えていく 無邪気な顔で僕に微笑む 何気無いそんな仕種が 今になれば強がって見せてた 貴方の優しさ 祈ることの儚さに気付いた僕は 貴方に何もできなくて 「胸に刻まれた君の微かな白い記憶は氷のように…」 何も残さずに側にいたかもしれないという影だけを残して その影も少しずつ音もたてず静かに消えていく 長い夜にもう貴方は見えない…