丘の上 雲が浮かぶ 割と緩やかな風が吹いてる 彼は言う「僕はいつかここに2階建ての家を建てる」 ああ 朝晩 汗にまみれて 働く姿を見て ああ なんだかワタシも夢の途中 丘の上 響き渡る 割と威勢の良い声、槌音 彼は言う ふるえながら 「ここが君と僕の秘密基地、さ」 不器用すぎる告白が わたしの胸の中こだましている 不器用すぎた告白が 二日後 告別の言葉になった 落成式を 前にして彼なら あの空の彼方へと 旅立った 七色の風は 何もかも奪い去って 残された ワタシ 丘の家で ただ 立ち尽くす ふるえてた彼の姿 重ね合わせ そこからこっちを見ている気がした 空の上 雲間から刺しこむ光が まぶしくて懐かしくて その目を閉じていた ふるえてた彼の姿 重ね合わせ そこからこっちを見ている気がしたんだ 夢の続き この秘密基地は 広過ぎやしない ワタシ独りでは ねえ、どうなの ふるえてた彼の姿 重ね合わせ そこからこっちを見ている気がしたんだ