星が降るって聞いたんだ 世界塗りかえるような さよなら さよなら 静寂は僕らの産声 ねぇ 僕ら 暗闇の壁 何度も 探り掻きだして 星を集めてたね 預言者のおじさんは言った 何度も「虚しいんだ」と 右側だけ笑って (消えていった) 蝋燭がなくなって 僕ら以外いなくなって 寒いはずなのに 熱く 熱く 惑う 星が降るって聞いたんだ この暗闇の先で 重なる(重なる)足音(足音) 爪先に刺さる棘 一度味わってしまったら 理由すらいらなかった このまま(いまさら) このまま(それでも) ふたりを唆すのは誰? 言う通り 従順に 生きられない 独り 視界に 散った きらめき 怒りとため息 「We can’t live freely」 「Don't get out of here」 「いつか幸せに……」 (消えていった) 蝋燭がなくたって なにもかもが眩しいね こぼれ落ちた声 風に 風に 溶ける 骨張ったこの手を取って 朝日から逃げるように 駆け抜ける(あなたと) 呼吸と(わたしは) 鼓動を確かめあって 振り向いたあなたの 目に優しい光があった 教えて(いまさら) 教えて(それでも) 瞼が熱を持つのはなぜ? 営みの残骸が 跡形もなく消えて どこへだって行けると わかってるのに 星が降るって聞いたんだ いつかどこかの街で 重なる(重なる)足音(足音) 永久の夜を探して ほのかに僕を映す つかの間の夢でいい お願い(いまさら) このまま(それでも) 手をはなさないで(どうか) 終わりを見届けたなら 始まりを知れるだろうか? (さよなら) さよなら(さよなら) 静寂は僕らの産声