軋む気配が溶け ゆらゆら流れて 運ばれる香りが 透き通る頃 薄着になってゆく 肩先を抜け 私を躍らせる 空気を感じる 嗚呼 風に乗った花が 心にはらはらりと舞うように 私も鮮やかに 貴方の無意識に 積もってゆきたい 時間(とき)は綿毛を付け 想いに膨らむ 飛び上がった種子(たね)は 空に惹かれて 光集め、喜びに弾けたのなら 小さな夢は蕾をつける 嗚呼 貴方に照らされて 貴方の手に温もりを感じて 移りゆく季節に 微笑を咲かせる 花で居られるの 嗚呼 はらはらり花弁 枯れること知らずに彩るなら 私も鮮やかに 貴方の心、何処か、 消えぬまま居たい 貴方の無意識に 積もってゆきたい