冷えた唇 指でなぞって 昨夜(ゆうべ)を 思い出すの 繰り返すたび 遠くなる明日に わたしは泣くことも出来ない 騒がしい日々 流されるまま 知らない世界を知った オトナになったような気がして 履き慣れないヒールを鳴らす 憧れていた 華やかな時間 そこにあるものはニセモノだ 思い描いた”理想”はもう いつのまにか 消えていたの 迷い猫みたいに 自由になれたら ぽっかりと空いた心だって 埋められたわ “寂しくない”って 口癖になってる くだらない言い訳ね 知ってる 大目にみてよ 止まったままの このエレベーター 動くのを待つだけなの 他人の言葉で わたしは何処へ 知らないうちに遠くなってた 愛想笑いの その裏側で 静かに佇んだ感情を 誰にも気付かれないように 今日もわたしは 指でなぞる 吐息の合間さえ 求め続けるわ わたしがここにいる証拠 残しいから 重なる体温に 少し安心して それでも心はまだ 埋まらない 何が足りないの? 冷え切った感情が 今日も増えていく 何も変わらない日々にため息ついて それでもまだ少し 諦められずに 手を伸ばしては「誰か、誰か」って 叫んだ 迷い猫みたいに 自由になれたら ぽっかりと空いた心だって 埋められたわ “寂しくない”ってもう 口癖やめて この埋まらない心 満たして 感じてみたいから