陽は暮れた 街灯が光っていた 君には言えない ハイカラに伏した街を縫って 歩いた夕景に 逃げ出した 頭でわかっていた 心はいらない 朱に染まる終点のホームから 落ちた今日を見ている 夕焼けだった それが何処かに 刺さったようだった 開いてしまった心に 浮かんでいた花も いつか散り去っていくなら 傷口をただ舐め合ってた 今日も君以外 何もないような僕だ 泣いていた心は重なっていく それはもうためらうくらい 透明色に澄んだ愛を 歌っている 水圧のような愛を歌っている 陽は暮れた 僕らは歩いていた 言葉もいらない 飛んでいる色彩のない花は 目蓋に焼きついた 想い出みたいだ それは何処かへ 仕舞ってたんだった 思い出したって 今じゃもう見つからない 今もそこに嘘なんてないんだ 花が降るほど俯いていた 今日も僕以外 泣いてないような夜だ 海底の夜空は星ばっかさ それはもうためらうくらい 心情だけを吐いた世界を 歌っている 有体に言えば愛を歌っている 消え去ってゆくなら 花の降る陽に 重なってた今日も 僕らの穴の開いた心は 神様にしか見えないから 春がもうためらうくらい 透明な 夕景に 傷口をただ舐め合ってた 今日も君以外 何もないような僕だ 泣いていた心は重なっていく それはもうためらうくらい 透明色に澄んだ愛を 歌っている 水圧のような愛を歌っている