笑顔の裏に棘を隠して 上手に呼吸を合わせてる 「仲良し」って舞台の上じゃ 台詞も決まっているのね 近すぎりゃ火傷するし 離れりゃ冷めてしまうし ままならないのがちょうどいい なんて、誰が決めたの 愛だとか友情だとか 言葉はもう着飾り 分かり合いたいフリをして 互いに測るまあい 嘘も優しさも 使い分けて今日を生きてる “正直”なんて不器用の別名 家族だからこそ言えないこと 恋人だから壊れる距離 仕事の笑顔のその奥に 誰も知らない顔がある 寄り添えば濡れるし 離れれば乾くだけ 結局みんな同じね 愛のフリした自衛本能 真実とか絆とか 響きは甘い麻酔 抱きしめ合えば合うほど 見えなくなる境界線 本音を言えば きっと誰も残らないから “沈黙”が一番の優しさ “分かり合う”って幻想ね 綺麗事ほど孤独になる それでも手を伸ばすのは 誰かを信じたいから 愛だとか友情だとか 全部まとめて痛みでしょ それでも笑って交わす おはようとさよなら この不確かな距離こそが 私たちの現実 触れそうで触れないまま 今日も誰かと生きてる
