誰のものか わからずに 閉ざされた 扉ひらく日まで 夢を見る 夜明け 名残惜しく ひとひらの 音の葉が 水面で 遊んでる ゆらゆらと 笑って 長い旅は つづいてゆく どんな刹那の風さえも 過ぎれば 忘れて いつか触れた 淀む影も まっさらな僕らの中 溶けてくの 霞み 揺れる色は やがて この静寂さえ 埋めてくから 時の狭間 消えてった 軋むような 痛みさえも 靄が かかってく そっと 行方知らず 歩いてた 見上げれば 息もできないほど 燦爛の星が 息吹舞った 黒い空の 指先でなぞった答え いまなら わかるよ 遠い過去も 見えぬ明日も まっさらな僕らの中 重なってく いつか 辿りつくよ 終わるはずのない旅 祈った場所 眠りから醒め 朝露が光って 散りばめた この欠片さえも すくったなら この耀は 僕らを照らす 証だと知った いつか 触れた影も まっさらな僕らの中 溶けてくから