夜遅くに帰ってくることの 電話の一つもくれないで 私一人テーブルに座っていたの 若い頃の二人の 写真見ながら 冷えたスープと ウィスキーに口をつけるの ゆるいシャツ着たあなたと 語り合っていた過去(とき)は もう二度とは取り戻せないようね 降り出した雨は霧のよう 街灯の宇宙がぼやけていく 窓に映る私の姿もにじむ 遠い過去の 記憶(え)を思い浮かべても 上手くでないのは きっとこの雨のせいね 窓の外はRainy night 私よりも泣かないで 心の中はRainy night いつもより長い夜 家の鍵もかけずに 独り車に乗って 今私は光の街に隠されてく 若い頃の二人の 写真すら今は 必要などないと窓からすてるの