緑輝く午後の瀬揺らめき響く音 時を巻き戻して流れに抗う 魚みたいに 夢の続きを見よう誰もいない場所で あの日の僕らを 忘れてしまうくらいなら 霞んでゆく景色とともに溶けて やがて大きな 波にさらわれてしまいたい 飲み干して連れ去ってほしいよ 鳥歌う夕暮れの優しさで包む声 地面踏み込んで少しだけ 体宙に浮かべ 旅の続きをしよう誰もいない場所へ あの日の僕らを 忘れてしまうくらいなら 滲んでゆく言葉とともに溶けて やがて大きな 風に攫われてしまいたい 手を握いって離さないでほしいよ 静かに 穏やかに 明日へ ゆっくりと