人は空を見て空を見ない いつも空に誰かを浮かべてる 夢だと気づいてる夢なのに 時計を気にするあなたの 物憂い瞳はリアルだった これは何度も見てるフィルムだ 話せないこの秘密が まだ二人を繋ぐのなら ぼくはただ 黙るだろう 咲く筈のない花が咲いただけ いつしか一緒に踊ってた 曲終わりも心は離れない このまま放っておけないって 気持ちにさせないで欲しいんだよ 夢だと分かっていたのに もうあとには戻れない 最後の頁が理解できない 何度も戻って読み返す 回収されない 告白はプラスティック 朽ち果てず 還らずに ただ海を漂ってるだけ 一人きりだった星と星が カラダの一部をくっつけてから ぼくらの時間は回り始めた それは歯車のように機能した 散りゆく花のせいで もうあとには戻れない いつしか一緒に踊ってた 曲終わりも体は離れない これは誰かが読むのを待つ 図書館の奥で眠る本の背表紙