見えない幸せに 縋りついていたかった僕たちは 愛だの夢だの語り合って 取り返しつかなくなってたんだ 揺らいだ時を呑んで 「明日、どこ行こっか」と 笑ってたような そんなとこんな 吐き連ねて 通り過ぎてく夜を愛してた 忙しない非情な時間は 置き去りのままのあの日さえも濁す 繋いだ手、もう一度だけなんて 「いつか」が来ないだなんて もうさ分かっているんだよ せめて想い出の中で輝いていて 御伽噺のように 覚えてる夢が躍る 凍てついた空笑う 憐れみは愛し 朧げな笑顔探せど どこにもいないのは 分かってるんだ あの時言えなかった 言葉が今も胸を 優しく突き刺す 忘れたはずの掌の温度 縋りついているのは僕だけか 永遠に咲く花のよう いつまでも咲き誇れ 届かない星に手を伸ばし 「もしかしたら」打ち砕く夜空 どうか想い出の中で笑っていて 御伽噺のように 陽が昇る 今日もまた