いつの日か きみがぼくにくれた トルコ生まれの 幸福の石 おおげさな 宝石みたいで とてもぼくには 似合わない はずすわけにもいかずに まだ 胸にゆれてる きみの残りがまぼろし まだ 胸にゆれてる もし もしも もしかしても 信じていれば ぼくらは そんなこと つくせずに きみも 神様も いない だからかしら 神無月 秋は だれでもひとり この石は 色があせやすく もろく はかなく 傷つきやすく なによりも どんなものよりも ぼくが だいじに していれば きみを わすれるふりして はずせずに いたけど まさか わすれるふりして わすれては ないけど ぼくの胸に あいたのは きみのかたちをした穴 きみでしか 埋まらない おおげさで 似合わなくて ああ ぼくだけの 宝石 あおみどりの宝石 もし もしも もしかしても 信じていれば ぼくらは そんなこと つくせずに きみも 神様も いない だからかしら 神無月 秋は だれでもひとり 秋は だれでもひとり