芽吹きの朝に聞こえる 木霊たちの笑い声 響き渡れば蕾は 喜びに震えている 降り注ぐ光の香りに染まりゆく 真綿のように 懐かしいぬくもり体中にあふれて 新しい世界をぐるりと まぶしい花が開く 咲き誇る日を夢見て一心に ただひたむきに 果てもなく長い寒さを越えた その証が 一斉に駆けめぐるのを見るだろう 迷いの中で 暗闇の中で 忍ぶ君にまだ見えなくても やがて美しく咲くのは君の心 ひとりの夜に聞こえる 静けさの耳鳴りに 怯え夜明けに焦がれて 密やかに震えていた いっそこぼれ落ちて欲しい 涙も枯れゆく乾いた胸に 悲しみにすら気づけないほどの 悲しみを湛えて 生きてきた君の強さが今 まぶしく高く放つものは 咲きこぼれる幾重もの彩りが ただいまと微笑む 果てしなく広い空にも届くさ 夢見た明日が今日になる ありがとうの言葉がどこまでも 何も怖くない やまない歓声と 終わらない喝采に包まれ 両手広げた君の愛が沁み込んでく 今美しく咲くのは君の世界