灰色の 街並みに 流れてゆく煙 追いかけてた ひたすらに あなたがつけた足跡を 忘れていた 雪の冷たさ 今更気づいたんだ 手遅れだと 理解しながら 目を逸らせ続けていた どこまで行っても続きそうな 雪の降るこの街で 待ち続けたその温もりは もう消えてしまったよ さよならなんて言うなら 初めから 泣かないでくれよ 忘れてた その優しさに また触れたくなるから 寒さに 耐えながら 虚空を握りしめていた かじかんでいた 指先は あなたに届くことはない もう叫んでも泣いても意味はないと 白い息吐き捨て 黄昏てた 寒空の下 また陽は沈んでいく どこまで行っても続きそうな 雪の降るこの街で 待ち続けたその温もりは もう消えてしまったよ さよならなんて言うなら 初めから 泣かないでくれよ 忘れてた その優しさに また触れたくなるから ねえあと少しだけでいいから このまま見させてよ泡沫の景色を 悲しみのない世界なら 愛を叫んでただろう 見守ってたか白に染めゆく あなたの後ろ姿 悲しみを隠せるなら どうかまだ 止まないでくれよ 溶けかけていた 初雪に また触れたくなるから