夕闇の先 光る銀の月 鏡みたいに 写る僕らの 心細さも 全部抱えて 君の街まで 飛ぶための歌 揺らいでいる 頼りない君もいつかは 僕らを救う 明日の羽になるかな 2時を指す影 輝く赤い 木々の隙間を 吹き抜ける風 切なさだけで 悲しみだけで 君の街まで 飛べればいいのにな 隣にいる 冴えない君もいつかは 誰かを救う 明日の羽になるかな 輝く向こうの先までは 飛べないけど 羽ばたいている 間は消えないから 色づく季節を 過ぎゆく想いはいつだって 駆け足早めて 逃げ出す君はいつだって いつだって… 揺らいでいる 頼りない君もいつかは 僕らを救う 明日の羽になるかな まだ夢のような 場所までは飛べなくても 羽ばたいている 間は消えないから 近付いた冬の 足音に街が 鮮やかな色に 染まって舞い踊る