止まらない夜の記憶の隅 煙たげなメビウス カーテンの隙間 こぼれ落ちた月が 微笑みを浮かべて消えた 夜烏が呼んだ 名も知らない夜に 甘すぎる言葉全て飲み込んだ 信じきっていたかった わたしには頼れない 止まらない夜の記憶の海 深くまで知りたい 止まらない夜の記憶の海 煙たげなメビウス 天井にはふたり 影と影がうかぶ 夜との境目を消した 夜風から届く 秋の気配だけを 影は纏って笑ってみせた 信じきっていなかった わたしには頼れない どれよりも熱く冷たいふり 深くまで知りたい 止まらない夜の記憶の海 消えそうなメビウス 消えそうなメビウス