夜に浮かんだ海で泳げば 惰性で揺れるネオンサイン 声をなくした人魚のようね 夢のために何を捨てればいい? はじめて引いた 赤いルージュはいつしか 日暮れに見慣れてゆく恋の色になり 思い出せないくらい 過ぎてゆく日々は 錆びた虚しさになる 何故か この街の眩しさだけが 月の光を消してゆく この胸に描いた夢さえも ゆらゆら揺れる波に 誘われるまま遠く 帰る場所さえ忘れてしまった 鱗を散らしながら泳ぎ疲れた時 泡となって消えてゆく 海の底 紅人魚 ラララ・・・ 空になったグラスに 注ぎ足してくのは 穴のあいた言葉と つくり笑いだけ 一夜の恋と唄い 騙し騙されて 何を手にしたのでしょう きっと その嘘をつくためになら 何でも殺してしまえる この胸に描いた愛さえも あてどもなく飛び込んだ涙の海 全てを手に入れようとしたけど この街には初めから何もなかった 裸足で泳ぎきれずに溺れてく 紅人魚 きっと その嘘をつくためになら 何でも殺してしまえる この胸に描いた愛さえも バラバラ砕け散った 心はどこか遠く ただれた夜の波にさらわれて 鱗を散らしながら泳ぎ疲れた時 泡となって消えてゆく 海の底 紅人魚 ラララ・・・