泣いてくれるのか あたしの代わりに ゆらりとざわめく空に木枯らし舞う 身を切る風よりも ああ甘く鋭い 衝動だけコートにそっと隠して 失うものは無い 全て攫って 言葉などいらないの 街灯に照らされて 貴方のもと続く落葉樹 たとえこの真夜中が 泡沫の刹那でも 行き先までとうに委ねたわ 貴方の手で全てを暴いて 頬をなぞる旋律 ああ甘やかな声 ただ繋ぎとめるのそっと抱きしめ 失うものならば 全て奪って 言葉などいらないの 月明かり照らされて 迫るように波打つ静寂 たとえこの真夜中が 去りし日になろうとも 指先までとうに委ねたわ 言葉などいらないの 街灯に照らされて 貴方のもと続く落葉樹 たとえこの真夜中が 泡沫の刹那でも 運命までとうに委ねたわ 貴方の手で全てを暴いて