使い古したように 痩せ細った声 渇いた喉が 夜をこじ開ける 薄暗い部屋に 響く足音 確かめる時計と 鏡の向こう側 いつか君と話した夜も もう、思い出せないよ 僕の目の前にある 戸惑いさえも… 確かに昨日は 夢に見たような 願いが一つだけ 叶ったような… 交わす言葉より 探し続けたい 両手を眺めて 辿る 回る 確かめる 目を閉じれば、忘れた記憶 蘇るようで 乾いた風がいつでも 僕の目を開ける つぎはぎみたいな毎日を 図太い糸で繋げたいよ いつか君と話した夜も もう、思い出せないよ 僕の目の前にある 戸惑いさえも 君がいなくても 当たり前のように 時は過ぎていく こんなにも 目も眩むほど 悲しい事はないよ 僕は… きっと僕は… もう思い出せないよ