酒ヤケの 酒ヤケの 酒ヤケの女… 「人生には大事な袋が 三つあるのをご存知かしら? 給料袋、胃袋、そして私、 大入袋…」 テッペン過ぎてのひとり酒 アタシの城でひとり 待つの(ビール泡わわ) 終電は酒飲みの始発列車 湿ったかわきもので 何杯やったでしょう 「柿ビーが 雷おこしみたいになってるじゃな い」 隣から聞こえる女の騒ぎ 声にヤケるわ 酒ヤケはヤケにせつない (涙も声も枯れてる) ああ…このままお酒になりたい (ヤケにならないで) ああ…ハスキーNOセクシー (カッコつけないで) ハタチ過ぎての声変わり 「毎晩呑んで 週2でお便座だいてるわよ」 そんなアタシ 酒ヤケの 酒ヤケの 酒ヤケの女 「ほらほら、そこの男子! あなた達の大事な袋、、 いっちゃいなさいよ!アタシ? ついてないわよー」 酒とウコンの行ったりきたり (ゴール見えずに飲むだけ) 愛した男は出ていったきり 「ほっといてちょうだい」 自問自答にやけさして またヤケ酒してるわ 酒ヤケはヤケにむなしい (声も自分もつぶれる) ああ…シャララのラがかすれてる (ヤケにならないで) ああ… シャツのボタンはずそうかしら (ヤケに出さないで) このまま記憶が消えてゆく 「なるべく全部消えてほしい」 そんなアタシ 酒ヤケの 酒ヤケの 酒ヤケの女 乾いたアタシに潤いちょうだい 潤すつもりでまたヤケるじゃない 忘れるたびにヤケさせてよ ヤケた分だけ愛もらえないの 化粧も落とさずにこのまま 寝かせてよ ららばい ららばい アタシの記憶 濃いめの一杯やらせてよ 涙で割った酒でいい そんなアタシ 酒ヤケの 酒ヤケの 酒ヤケ………・の女 「夜の蝶になると決めたあの日… 飲んで飲まされて 蛾になりましたとさ…」 「めでたくないわよ!!!!!」