【 恋ごころ 】 《 越路吹雪 》 恋はすばらしい たとえ燃えて 灰になろうと 飛ぶ火の鳥 忘れ去るまで その炎を 消せはしないさ どこの誰も 恋だけは売る人もなく 恋だけは買う人もない 身体がめざめて 身をふるわせ 心がいつも 夢みるのさ そしてみんなが ふたりでしか 暮らせはせぬと 悟るのだよ 恋だけは売る人もなく 恋だけは買う人もない 恋は希みさ 堅い掟も 理屈もないし 盗めもしない ひとりくらいは お前だけに 焦がれる人が いるものだよ 恋だけは取る人もなく 恋だけは返せもしない 恋だけは 恋だけは・・・