人の身体で人の暮らしは なんだかな ちょっとさ在りすぎるよな 犬の頭できみを考えた 霞立った暇な朝 静かすぎるよ ここ何年か誰もが 観覧車から見下ろす粒になって 生きている ねえ、ちかちかするよ 痩せたまぶたを閉じてみても 八時のパレードが街中を汚すよ きみを考えた 逃げ惑って風呂のなか 耳を澄ませば それは遠ざかってった 祈るばかりの手間も惜しんだな まるで本当ははじめから 聞こえたような気がしてるよ今更 人の暮らしできみをみつけた それだけを東京だなって思う 思い出すんだろう やっとこれから きっとこれなら やさしい気分で眠れるかな あの日の夢を見た きみを遠ざけた ヤニくだって暇な朝 静かすぎるよ ぼくもきみもだれもが 観覧車の箱のなか同じ距離でまわる 犬の暮らしできみと鉢合おう そんな悪いアイデアとまわるよ まわる 人の頭で描き出した顔 それすら もう嘘なのかもしれない 眠らない街で聞いた寝息が 吹き抜けた放射線とまちかど きみをみつけた、きみをみつけた! それだけさ ここでずっとまわるよ まわるよ まわる まわるよ まわるよ まわる のぼってくだって のぼってくだって まわるよ まわるよ まわる まわるよ まわるよ まわる 人の身体で人の暮らしを なんとかさ ちょっとはやってみるよ きみをみつけた きみをみていた それだけを東京だなって思う