一片(ひとひら)の風にのって 届けてくれたの ありふれた景色の先へ 連れ出す魔法 思い出の中に 輝く笑顔が 夜空にまたたく 星のように寄り添って くれているの 大切な気持ちを 取りこぼさないように ふわりと受け止める 夕暮れの狭間に 紛れ込む優しさ 見失わないように 薄明かりのかがりび 人影かき分けて 手を伸ばした めかしこむ夏の夜に キラリ光る星 胸焦がす祭りの音 遠く聞こえる めぐる季節の中 あふれる笑顔が どんな時もずっと 太陽のように照らして くれているの 大切な時間を 手放さないように 包み込んだつぼみ 涼やかなしじまに 溶け込んだ優しさ 夜の帳(とばり)の中 たゆたうような蛍火 にじむ心きっと 透けて見えた 慣れない下駄の音 おぼつかない足元 我慢して歩く痛み 差し伸べてくれた手 おずおずと繋いだ 惑う心 近づいていくの 今 伝わるぬくもりが 私を彩って どこまでも広がる 満天の星空 紛れ込む優しさ 見失わないように 見つめ合った眼差し 確かに聞こえたの あなたの声