視界は青く揺らいだ 霞んだ フォーカスに未来はないんだろ 零れた涙を追い越したんだ 宙を舞うように落ちていく 映る影のノイズ 記憶の物語 あぁ 彷徨う独り 或る日夢を見た 私じゃない誰かの記憶のような 景色の中 「君は誰なの?」 私に何を伝えたいのだろう 繰り返す夢に意味はあるのかな それは誰かの人生だった 救われないまま消えていた 刹那に掻き消された声に私は 気づかなかったの? 叶うのなら 独りじゃない幸せを歩んでみたい 誰にも気づかれない悲しみを消す 灯りを 望めるなら その未来で出会った君の手をとり 笑いあえたなら レンズ越しに期待を覗いている 彷徨い続けてどれくらいか この旅の未来に保証もない ただ 記憶を探したその先で 私はどうすればいい わからないな もしかしたら その記憶に幸せは写らないかも ただ それでもいい 私の未来をレタッチしていく 悲しい思い出も彩る私で在りたいと 叫んだ幽霊は レンズ越しに幽情を彩ってくようだ これは幽霊の物語 カメラを頼りに旅をする 儚く散った人生は また 意味を探している
