いつか 頷き合って笑った僕ら 川辺に咲く花のような 指でなぞっても霞んで見えた 露で曇っていく 遥か彼方 選ばれるのはわかっていた そんな気はしていたんだ 閉じられた窓辺で その翼を羨んだ いつかわかるといいな 空の飛び方さえも 綴られている言葉ほど すぐに忘れちゃうから 淡い夢を抱いていた 風に攫われた春 また明日 焦燥感と 乾いたアスファルトの中 雨を待った もう二度と 見失うことなどない 不安 期待も手放して しゃがんもいいや 今より高く 飛ぶにはそれしかないから もう一度 この夜を歩き続けたい 地平を目指すまで どうか 色褪せることなどないように 言葉にするたび 茜になった空 世界の仕組みなんて知らずに 振り返れば何もなかった記憶 星座が誘う 夜の静寂に 重なって消えた 哀を謳っていた わかっていたけど 揺られ過ぎ行く日々に 抗うために根を張った 少しくらいの空白が あるくらいがちょうどいい 大丈夫 想像出来ぬような 目が眩むような展開が君を こちら側に生まれただけ そうやって なんでもないふり 僕だけ だけど 今日も会いに行くよ なんてね 君も覚えているといいな 懐かしい日の歌 そうだった 何も怖がることない 泣いた数より笑えばいい 四半世紀前の涙の理由も味も 覚えてないように 未完成なままでいいのさ僕らは 出会えてよかったと いつでも帰っておいで 夜明けを共に待つよ もう二度と 踏み出すことを止めない 不安 期待を糧にして 七色の橋を渡るためには 何度も涙見せること もう一度 いつか訪れる時まで 答えを探すから 今日も自分の色で咲け 傘は持たず
