ある国のお話 そのむかしむかし 炎の王子様がおり 煌めく舞踏会で 水のお姫様と出会いました 導かれていたかのように 手に手を取り踊り続ける夜 あぁ それなのに 愛を壊すように互いの国と国はもう 笑い合ったことも すでに幻。 炎と水の宿命なのか 不協和音止まずに 戦いの中覚悟しました 「共に生きていきたい」 さぁ冒険は続きます たった二人きり 一体何ができるでしょう 途方に暮れていた時ある 劇団に出会いました 世界中で味方なんて 唯一人もいない気がしていた あぁ だからこそ どんな悲劇だって悲劇のまま 終わらせない 笑ってくれるなら喜劇でしょうか 炎と水の宿命ですか 不協和音響けば 波風さえも輝くような 物語になるはずと 信じていたのです 「知らなけりゃ知らないで 幸せなはずなのさ。 騙されたって幸せさ。 知らなけりゃ知らないで 幸せなはずだから、騙してあげる、 永遠に―――」 永遠に――― 間違いなんてたったの 一つさえなかったと二人は 踊っていました 笑顔で 踊っていました ただただ 何が何だかわかりもしないで 踊るだけなのです あの日あの時 何がどう違えば未来は 変わっていたか 考えてみたとて 今はもうわかりません 愛を壊すように互いの国と国はもう 笑い合ったことも すでに幻。 炎と水の宿命なのか 不協和音止まずに 愛と勇気が あって全てを乗り 越えましためでたしめでたし…… の続きは……?