夜の空は どこか切なくて 暖かな星空でさえ 光の矢に変わる 胸に穴が ぽっかりと空いて 何をしても満たされない 抜け殻の様な日々 あの日見た景色は もう破り捨てたのに どうしてだ君の震える声が今でも 頭の中を 回る回る吸い込まれてく 深く暗い海の底 君と僕を結んだ糸は いつからほどけていたの 今日もどこか 遠くを見つめて あの時のあのコトバを 思い出してはまた きっとあの頃から 歩き出せないまま 最後に綴った心の中の手紙は 渡せなかった 赤い赤いその唇と 青く澄んだその瞳 鮮やかだった君の笑顔は モノクロの過去に変わる どうして君の気持ち 気付けなかったのかな 絡まる指先ほどける時の切なさを 忘れられない 回る回る二人の時間 あの頃には戻れない ヒビの入ったガラスは割れる ことしかできないのかな 長い長い一人の時間 時計の針が溶けてく 君のいない広いベッドで あのコトバを思い出す 「今更、あなたが恋しい」