谷戸を渡った 夕べの風は 古都の裏道 抜けてゆく 甘い香りを ほのかに放つ 垣にからんだ すいかずら ほんのひととき 歩みを止めて 指を差し伸べ ふと思う 想いを寄せる あの人は この花みたいに 寄り添いながら 共に歩んで くれるでしょうか 愛は貴女の 力になると そっと背を押す 谷戸の風 白く小さな 花ふるわせて 信じなさいと すいかずら 今の二人は 離れていても こころ互いに 通わせて 想いを寄せる あの人と この花みたいに 真冬の日々も 共にしのいで 行こうと誓う ほんのひととき 歩みを止めて 指を差し伸べ ふと思う 想いを寄せる あの人は この花みたいに 寄り添いながら 共に歩んで くれるでしょうか