上昇気流に揺れる景色 焼けそうな温度が 照り返すアスファルトと 心を焦がしていく 立ち止まって竦んだ足 変わりたくないのに 僕だけを取り残して 世界が追い越していく このまま 二人きりの僕らでいたいけど いつかは一人だけで 大人になるんだろう 絞り出した細い声で また君の名を叫んでみる 溢れた想いを忘れるのが怖いから だけど本当は胸の中で もう戻れない事なんてわかってた 手を解かないでよ きっと次は君のいない夏が来る 僕にそっと絡みついた あの日の匂いが サイダーみたいに弾けながら 思い出を溶かしていく 出逢いも別れも必然と言うなら 寂しさの意味と理由を 抱きしめたいとさえ思えた 今まで 二人ぼっちの僕らだったけれど こうして一人きりで 大人になるんだね 会えなくても見えなくても 記憶の中に残るなら 君から未来へ僕は歩いていくよ 絞り出した細い声で また君の名を叫んでみる 溢れた想いを忘れないと誓うから だけど本当は胸の中で もう戻れない事なんてわかってた 「さよなら、ありがとう。」 君が幽れて消えていく これからずっと君のいない夏が来る