母の胸に抱かれてお前は生まれた 喜びの朝をはこんで 寝顔を見つめるだけで うれしさがあふれる 父はおまえの明日を祈った 夜には母さんがねむりもせず ミルクをあたためた 朝には父さんがおまえを 抱きあげてあやしてた おまえは大きくなり 気ままな自由を求めた 母はとまどうばかり 日に日に気むずかしく 変わってゆくおまえは 話を聞いてもくれない 嵐の吹き荒れる夜に おまえは突然出て行く おまえを呼びとめる 父や母の声をふりすてて 時は流れておまえは今 すさんだ暮ししてると聞いた 息子よおまえに何が あったのだろうか ひとり暮しの月日に おまえの胸には 母の声が今聞こえてる 遠くはなれた母の声に おまえは泣いたよ