高気圧が空を覆い 外は春のめまいのなか 草が緑色に燃え 山がハローと呼ぶ ああでもなにも知らなかったよ いつもいつの間にかの出来事 カーテンの奥で眠る 頭痛持ちには及びもつきません ほら忌々しい週末どもが ぶつぶつと独り言いわせはじめたぞ そのとき天使が わたしのドアを叩いた こんな日って滅多にないこと ねえ連れてってよ まだほんの小さな小娘だけど 実に運転が上手ね 風を切るっていうのは こういうことなのかしら お嬢さんよろこんで お呼ばれしましょう 日なたの似合う男にしておくれ 危機一髪で救われた気分 どこにでもついてってやるぞ でもすぐ老人のような 満ち足りた気分さ このまま天国まで 乗っていたい気分さ そのとき天使が わたしを目覚めさせる ねえ今なにか轢いたよ ねえ連れっててよ なつかしい歌を聴きながら スピードに乗って走る 生きるっていうのは こういうことなのかしら わたしの運転手は目をつむり 数秒間の恐怖を招く そんなことしてはいけません わたしを乗せているときは 置いていきましょうよ 悩みなんかさ 乗せてあげましょうよ 楽しい夢だけをさ どうかわたしをきみのほうへ 引っ張り上げてください うんと高いあの山のほうへ ねえ連れてってよ
