アスファルトに触れる雫 一人分の花 並んで歩く 酸いも甘いも 空模様 夏は儚い 物語だ 風に冴える 右の腕と 暖かな体温 左の腕 レンズに映る うたかたは 近くて遠いままなのかな 話をしよう 重ね合ったシルエット そのまま一つになれたらって 雨音に紛れ 気付かぬ振りして それでも この瞬間を永遠に輪廻したい 逢い合い傘 袖 滴る 雨ごと私を愛して 心に植えた 花が咲いたの 最初に見てほしくて もういいかい? でも まだみたい 貴方への想い 恒星のようにただ 煌びやかだ 雨宿りの 一幕さえ フィルムに収めた 一枚のように 永久(とわ)に続いてくれたらな 将来なんてまだ来なくていいから 「また逢おうね」 大人になっていく それぞれの舗装された道へ 灰色空模様 逆方向の進路 それでも それでも それでも 逢えないなら 逢えやしないなら このまま私を忘れて 涙は伝う 流れ星のように願いをのせて もういいかい? でも まだみたい 貴方への想い 遠い記憶になんて 仕舞いたくなくて 雨は やがて 空に還り 再び 花を咲かせるでしょう 寄り添い合った一輪を 景色を変えて いつまでも 逢い合い傘 袖 滴る 雨ごと私を愛して 弾む制服 映る青春 花を印した記念日 もういいかい? ねえ とまらない 貴方への想い 彩る姿を その目でみていて 逢い合い傘は 同じ道へと