静かにドアを開き 振り返らずに出て行った 見送った君の背中が消えて あっけなく愛は終わりました なんにも変わらず陽は昇る 今日も電車は息が苦しい 目に入るどうでもいい広告を じっと見てたら 前が滲む それはある冬の終わりのこと 桜はまだ咲いてなかった ちゃんと生きていけるよ 大丈夫と 記憶の中の君に言うよ 何度も 淡々と過ぎる日を カレンダーで消していく 意味もなくつけたテレビ消して なにも感じないように眠ろう 一人じゃどこにも行けないの 地図を読むのは苦手だから 待ち合わせ いつも少し遅れて 今更だけど ねえ、ごめんね それはある冬の終わりのこと 桜はまだ咲いてなかった 泣いたりはしてないよ でも痛いよ 記憶の中の君が笑うよ 何度も どこにでもいるような二人が 愛を終えただけの ありふれたストーリー それはある冬の終わりのこと 春がすぐそこで待ってる 蕾が開きすぐに散る 花びら そのひとつに想いあずけ 空へ