幸せの定義があるなら それはきっと間違いだろう 「私には将来の夢がありません。 やりたい事も特にないのです。」 そう呟いた君が見せた笑顔は どこか悲しげで抜け殻の様だった 僕は時間を忘れ歩き続けていた 気付いた時には もう引き返せないところまで来てしまっていた しがみつけば叶うほど容易い そんな甘いものじゃなかったけど 泥だらけの あの頃が今はキラキラ輝いて見えるよ どうせ人生なんてたった一度キリで短くて あっと言う間に過ぎ去って終わってしまうんだから 何か一つでいい死ぬ気で頑張ってみなよ ほら主人公はいつだって自分なんだから 「私にもやっと夢ができました。」 それから君はこう続けた 「あなたが夢を叶えること。それが私の夢です。」と 誰もが出会えるとは限らない幻に 出会ってしまった僕は 何度君との未来を思い描いただろう 風が冷たい真冬の夜に 千のライトが揺らめいて 君の笑った顔が ただ見たかっただけなのに 「春になったら会いに行くよ」と 伝えたら君は泣いてしまった その姿をみて僕も涙溢れだした なかなか会いにいけなくてごめんね 夢という幻を必死に追いかける僕と そんな夢を一緒に育ててくれる君がいて 本当に伝えたいのは「ごめんね」じゃなくて… 「いつもありがとう」何度でも言うよ 「いつもありがとう」