毎日 毎日 僕らは鉄板の 上で焼かれて 嫌になっちゃうよ ある朝 僕は 店のおじさんと 喧嘩して 海に逃げ込んだのさ 初めて泳いだ海の底 とっても気持ちがいいもんだ お腹のアンコが重いけど 海は広いぜ 心が弾む 桃色サンゴが手を振って 僕の泳ぎを眺めていたよ 毎日 毎日 楽しいことばかり 難破船が僕の住処さ 時々 サメに 虐められるけど そんなときゃ そうさ逃げるのさ 一日泳げばハラペコさ 目玉もクルクル回っちゃう たまには海老でも喰わなけりゃ 塩水ばかりじゃ ふやけてしまう 岩場の陰から喰いつけば それは小さな釣り針だった どんなに どんなに藻掻いても 針が喉から取れないよ 浜辺で見知らぬおじさんが 僕を釣り上げ びっくりしてた やっぱり 僕は タイヤキさ 少し コゲある タイヤキさ おじさん 唾を 呑みこんで 僕を 美味そに 食べたのさ