並んだビルを揺らすかげろう 佇む歩道橋まで浸し 深い空を泳いでゆく瞳は いつしかあなたの面影を見ていた 目の前の途を歩きだせないまま 何かを捜し続けていた あの頃…… もし もう一度やり直せるなら ずっとあきらめず ついてゆけたでしょうか あんなに傷つけあったときを 二人はゆっくり追い越してた 薄れてゆく記憶の隅横切る痛みも そのうち感じなくなるのね そっと想い出をいつくしむほどに もう他人事に見えるなんて哀しい… でも どこかしら やりきれぬ気持ちは もう 戻らないときを知ってるから 今 夕暮れがこの空染めたら きっとまた少し あなたを忘れる