倖せは何時も仄暗くて 気付いた頃にはもう 跡形も無いよ 無闇矢鱈の日々が尚も 情けない言葉を紡ぐが 無為無策を省みながら 目的地へ歩むのだろう 僕は小夜躍る朧月; 靄掛かる己の有様 満ち欠けの有る人生なのだと 裏付けていまだに生きている 消えた倖せを偲ぶ程に 遣る瀬無さを繕い 確証を求めた 狭い世界に、拡い惑いに 幾度泪零したのでしょう 漸く素直に成れたのです 選択肢はひとつしかない 僕は小夜躍る朧月; 不確かな己の有様 光っている内は美しいのだと 裏付けて今日を照らしている 僕は小夜躍る朧月; 欠けて逝く己の有様 其でも生きてりや満ちて往くと 裏付けてもう少し生きたいのだ: 拙くも、大事ないのちで。