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  • 2023.07.19
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歌詞

一.汽笛一声(いっせい)新橋を はや我(わが)汽車は離れたり 愛宕(あたご)の山に入りのこる 月を旅路の友として 二.右は高輪(たかなわ)泉岳寺 四十七士の墓どころ 雪は消えても消えのこる 名は千載(せんざい)の 後(のち)までも 三.窓より近く品川の 台場も見えて波白く 海のあなたにうすがすむ 山は上総(かずさ)か房州か 四.梅に名をえし大森を すぐれば早も川崎の 大師河原(だいしがわら)は 程ちかし急げや電気の道すぐに 五.鶴見神奈川あとにして ゆけば横浜ステーション 湊を見れば百舟(ももふね)の 煙は空をこがすまで 六.横須賀ゆきは乗換と 呼ばれておるる大船の つぎは鎌倉鶴ヶ岡 源氏の古跡(こせき)や 尋ね見ん 七.八幡宮(はちまんぐう)の 石段に 立てる一木(ひとき)の 大鴨脚樹(おおいちょう) 別当公暁(くぎょう)のかくれしと 歴史にあるは此蔭(このかげ)よ 八.ここに開きし頼朝が 幕府のあとは何かたぞ 松風さむく日は暮れて こたえぬ石碑は苔あおし 九.北は円覚建長寺 南は大仏星月夜 片瀬腰越(こしごえ)江の島も ただ半日の道ぞかし 一〇.汽車より逗子(ずし)を ながめつつ はや横須賀に着きにけり 見よやドックに集まりし わが軍艦の壮大を 一一.支線をあとに立ちかえり わたる相模(さがみ)の 馬入川(ばにゅうがわ) 海水浴に名を得たる 大磯みえて波すずし 一二.国府津(こうづ)おるれば 馬車ありて 酒匂(さかわ)小田原とおからず 箱根八里の山道も あれ見よ雲の間より 一三.いでてはくぐるトンネルの 前後は 山北小山(やまきたおやま)駅 今もわすれぬ鉄橋の 下ゆく水のおもしろさ 一四.はるかにみえし 富士の嶺(ね)は はや我そばに来(きた)りたり 雪の冠(かんむり)雲の帯 いつもけだかき姿にて 一五.ここぞ御殿場(ごてんば) 夏ならば われも登山をこころみん 高さは一万数千尺(すせんじゃく) 十三州もただ一目(ひとめ) 一六.三島は近年ひらけたる 豆相(ずそう)線路のわかれみち 駅には此地(このち)の名をえたる 官幣大社(かんぺいたいしゃ)の 宮居(みやい)あり 一七.沼津の海に聞えたる 里は 牛伏我入道(うしぶせがにゅうどう) 春は花さく桃のころ 夏はすずしき海のそば 一八.鳥の羽音におどろきし 平家の話は昔にて 今は汽車ゆく富士川を 下るは身延(みのぶ)の帰り舟 一九.世に名も高き 興津鯛(おきつだい) 鐘の音ひびく 清見寺(せいけんじ) 清水につづく江尻より ゆけば程なき 久能山(くのうざん) 二〇.三保の松原田子の浦 さかさにうつる 富士の嶺(ね)を 波にながむる 舟人(ふなびと)は 夏も冬とや思うらん 二一.駿州(すんしゅう)一の 大都会 静岡いでて阿倍川を わたればここぞ 宇津の谷(うつのや)の 山きりぬきし洞(ほら)の道 二二.鞘(さや)より 抜けておのずから 草なぎはらいし 御剣(みつるぎ)の 御威(みいつ)は千代(ちよ)に 燃ゆる火の 焼津の原はここなれや 二三.春さく花の藤枝も すぎて島田の大井川 むかしは人を肩にのせ わたりし話も夢のあと 二四.いつしか又も 暗(やみ)となる 世界は夜かトンネルか 小夜の中山夜泣石(よなきいし) 問えども知らぬよその空 二五.掛川袋井中泉 いつしかあとに 早(はや)なりて さかまき来る天竜の 川瀬の波に雪ぞちる 二六.この水上(みなかみ)に ありと聞く 諏訪(すわ)の 湖水の冬げしき 雪と氷の懸橋(かけはし)を わたるは神か里人か 二七.琴ひく風の浜松も 菜種に蝶の舞坂(まいさか)も うしろに走る愉快さを うたうか磯の波のこえ 二八.煙を水に横たえて わたる浜名の橋の上 たもと涼しく吹く風に 夏ものこらずなりにけり 二九.右は入海(いりうみ) しずかにて 空には富士の雪しろし 左は遠州洋(えんしゅうなだ) 近く山なす波ぞ砕けちる 三〇.豊橋おりて乗る汽車は これぞ豊川稲荷道 東海道にてすぐれたる 海のながめは蒲郡(がまごおり) 三一.見よや徳川家康の おこりし土地の岡崎を 矢矧(やはぎ)の橋に残れるは 藤吉郎のものがたり 三二.鳴海しぼりの産地なる 鳴海に近き大高(おおたか)を 下(くだ)りておよそ一里半 ゆけば昔の桶狭間(おけはざま) 三三.めぐみ熱田(あつた)の 御(み)やしろは 三種の神器(じんぎ)の一つなる その草薙(くさなぎ)の 神つるぎ あおげや同胞四千万 三四.名だかき 金の鯱(しゃちほこ)は 名古屋の城の光なり 地震のはなしまだ消えぬ 岐阜の鵜飼(うかい)も 見てゆかん 三五.父やしないし養老の 滝は今なお大垣を 三里へだてて流れたり 孝子(こうし)の 名誉ともろともに 三六.天下の旗は徳川に 帰せしいくさの関ヶ原 草むす屍(かばね)いまもなお 吹くか胆吹(いぶき)の 山おろし 三七.山はうしろに立ち去りて 前に来(きた)るは琵琶の海 ほとりに沿いし米原は 北陸道(ほくろくどう)の 分岐線 三八.彦根に立てる井伊の城 草津にひさぐ 姥ケ餅(うばがもち) かわる名所も名物も 旅の徒然(とぜん)の うさはらし 三九.いよいよ近く馴れくるは 近江の海の波のいろ その八景も居ながらに 見てゆく旅の楽しさよ 四〇.瀬田の長橋横に見て ゆけば石山観世音 紫式部が筆のあと のこすはここよ月の夜に 四一.粟津(あわづ)の 松にこととえば 答えがおなる風の声 朝日将軍義仲の ほろびし深田(ふかだ)は 何(いず)かたぞ 四二.比良(ひら)の 高嶺は雪ならで 花なす雲にかくれたり 矢走(やばせ)に いそぐ舟の帆も みえてにぎおう波の上 四三.堅田(かたた)に おつる雁(かり)がねの たえまに響く三井の鐘 夕ぐれさむき唐崎(からさき)の 松には雨のかかるらん 四四.むかしながらの山ざくら におうところや志賀の里 都(みやこ)のあとは知らねども 逢坂山(おうさかやま)は そのままに 四五.大石良雄が 山科(やましな)の その隠家(かくれが)は あともなし 赤き鳥居の神さびて 立つは伏見の稲荷山 四六.東寺の塔を左にて とまれば七条(しちじょう) ステーション 京都々々と呼びたつる 駅夫のこえも勇ましや 四七.ここは桓武(かんむ)の みかどより 千有余年の都の地 今も雲井の空たかく あおぐ 清涼紫宸殿 (せいりょうししんでん) 四八.東に立てる東山 西に聳(そび)ゆる嵐山 かれとこれとの麓ゆく 水は加茂川桂川 四九.祇園清水(きよみず) 知恩院(ちおんいん) 吉田黒谷(くろだに) 真如堂(しんにょどう) ながれも 清き水上(みなかみ)に 君がよまもる加茂の宮 五〇.夏は納涼(すずみ)の 四条橋 冬は雪見の銀閣寺 桜は春の嵯峨御室(おむろ) 紅葉(もみじ)は 秋の高雄山(たかおやま) 五一.琵琶湖を引きて通したる 疏水(そすい)の工事は南禅寺 岩切り抜きて舟をやる 知識の進歩もみられたり 五二.神社仏閣山水の 外(ほか)に京都の物産は 西陣織の綾錦(あやにしき) 友禅染の花もみじ 五三.扇(おうぎ)おしろい 京都紅(べに) また加茂川の鷺(さぎ)しらず みやげを提(さ)げて いざ立たん あとに名残(なごり)は残れども 五四.山崎おりて淀川を わたる向うは男山 行幸(ぎょうこう)ありし先帝の かしこきあとぞ忍ばるる 五五.淀の川舟さおさして くだりし旅はむかしにて またたくひまに今はゆく 煙たえせぬ陸(くが)の道 五六.おくり迎うる程もなく 茨木吹田(すいた) うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかえたり 五七.三府(さんぷ)の一(いつ)に 位して 商業繁華の大阪市 豊太閤(ほうたいこう)の きずきたる 城に師団はおかれたり 五八.ここぞ昔の難波(なにわ)の津 ここぞ高津(こうづ)の宮のあと 安治川口(あじかわぐち)に 入る舟の 煙は日夜たえまなし 五九.鳥も翔(かけ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺(してんのうじ)は あれかとよ 六〇.大阪いでて右左 菜種ならざる畑(はた)もなし 神崎川(かんざきがわ)の ながれのみ 浅黄(あさぎ)にゆくぞ美しき 六一.神崎(かんざき)よりは のりかえて ゆあみにのぼる 有馬山(ありまやま) 池田伊丹(いたみ)と名にききし 酒の産地もとおるなり 六二.神戸は五港(ごこう)の 一つにて あつまる汽船のかずかずは 海の西より東より 瀬戸内がよいも交じりたり 六三.磯にはながめ晴れわたる 和田のみさきを控えつつ 山には絶えず 布引(ぬのびき)の 滝見に人ものぼりゆく 六四.七度(ななたび)うまれて 君が代を まもるといいし 楠公(なんこう)の いしぶみ高き湊川(みなとがわ) ながれて世々の人ぞ知る 六五.おもえば夢か時のまに 五十三次はしりきて 神戸のやどに身をおくも 人に翼の汽車の恩 六六.明けなば更に乗りかえて 山陽道を進ままし 天気はあすも望(のぞみ)あり 柳にかすむ月の影

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