水辺に映った 風鈴のように 海月が舞う季節は始まりを告げる 真夏を憂いたそんな横顔を 君は向けていた まだ焼き付いていて 戸惑う足を横目に手を取って あの日みたいに 連れ出して いっそどこか遠くまで二人きり 夏の空 漂って 彷徨って 夜明けの水辺で微かに聞こえた 導きの貝殻に耳を当ててみて 何度も占うくじ引きのような 意味もなく太陽が照らし続けている 浜辺と波の音に耳澄まして 岩場の陰で待ってるから サボテンの花が咲いた時間より 短くて儚くて泡のように 戸惑う足を横目に手を取って あの日みたいに 連れ出して ずっと叶わないのなんて分かってる 永遠に 想う人 想い人 側にいて 行かないで 分かってる