膨れ上がった風船に あなたは針を刺した 目を開くと そこにはもう何も残ってない 押しつぶされて 息苦しくて 何も見えなかったんだ 私はやっと空気を得て 人間に戻れたの あなたの笑顔が 遠くへとかすんでいく 交わらない線と線に 求めあう形はできない もういない私のことを 一秒だって思わないで 風船は弾けた 今まで集めてきたものは 無くなっちゃったの 怖くなるほど広がった空 鋭い風が吹いた あまりにも自由で こんなにも寂しいのね 深く吸い込み 時間を止めて ゆっくり吐いてみた 思い出したように何度でも 取り戻していくの 傷つけるばかり 作り出すことはなかったね 戸惑いながら愛しても 泣きながら抱きしめても 確かな私の心は 一ミリだって動かない 風船は弾けた 幸せだったあの一瞬が 最後まで残ってた あなたと過ごした空気は消えて 交わらない線と線に 求め合う形はできない もういない私のことを 一秒だって思わないで 風船は弾けた すべてが幻になってくよ そっか さよならだね