湯気の立った一杯の銀舎利が 明日もあると限らねェしっかり噛む 染み付いて離れねえ貧乏性 六畳一間の しゃがれたブルース耳を吹き抜ける マイメン (じゃぁね)また会おうぜ再見 夏の気まぐれな夕立の後に アスファルトから出る湯気の香り 真っ黒に日焼けしたいつかの少年 俺を睨みつけんだ遠くの方で まあ変わってねえ事っていや 貯まってねえ現ナマ 財布に穴でも空いてんかなぁ? 景色もヘッタクレもねェ窓開ける 辛うじて見える夕日で黄昏る 母ちゃん 元気か?ろくすっぽ会ってねえ 正月にゃ帰るよ 餅焼いて待ってて 今じゃ小さく見えるオヤジの背中が 昔は何よりデカかった シワも増えたしなんだか白髪も 増えたなあ 俺もそろそろカッコつけにゃなぁ 湯気の立った一杯の銀舎利が 明日もあると限らねェしっかり噛む 染み付いて離れねえ貧乏性 六畳一間の コンクリートジャングル 東京灰色の街 問題はあっても答えなんざ無し 人間って何なの?私って誰なの? って風俗嬢にどうのこうの 語られたよ 親不孝繰り返し治らねェささくれ 世の中テメェのエゴ取るほど 甘くねェ 懐かしいぜイキがって高校辞めた 頃から 何年経ったか 何度笑ったか カップ麺の残り汁に飯入れて 食ってる 場合じゃねェって俺も 分かってるって ぶっ叩いた女の すすり泣く横顔 見たときにゃさすがに情けねェって 思ったよ 男はやっぱ銭を持ってねェとダメだ 背筋凍るような冷えた汗がスっと 流れた 作業着のオッサン屋台で泣いてた 大人は面倒 ガキのままがいいってさ 湯気の立った一杯の銀舎利が 明日もあると限らねェしっかり噛む 染み付いて離れねえ貧乏性 六畳一間の 外が騒がしくてロクに今日も 寝れねェよ そりゃ一番ガキのままがめでてェよ でも丸腰で田舎なんざ 今更帰れねえよ 日雇いのバイトそれも 背に腹はかえれねェ 大人ぶって飲んだブラック やたらと苦ェ 2、3日前に出来た口内炎も痛ェけど 夕焼けが真っ赤でとっても綺麗 まるでこの世界中全土が 血だらけみてェ 田舎者が東京で生きるのは正直 楽じゃねえが畳むわけにゃ行かねェ 風呂敷 絶対にお前だけはしてやるよ幸せ 駆り立てる生ける屍じゃ仕方ねェ しかし 俺もまだまだ人間が小せえし 荷物まとめて帰るかも知んねえし そん時ゃ腹から笑ってくれよ そん時ゃ腹では分かってくれよ 湯気の立った一杯の銀舎利が 明日もあると限らねェしっかり噛む 染み付いて離れねえ貧乏性 六畳一間の