指先を風に立て 日没まで波待った ボードの影 消えても砂だけが熱いね 君のため息で 移動く波打際さ 細い背中だけが 時間止めてる 黄昏の渚より 淋しげ気な瞳だね 哀しい過去 海に棄てに来たひとだと 見かけた時から 気づいていたよずっと 理由話してみなよ…よければ North Shore 青いスロープ 眼を細め チューブくぐる 幻のビッグ・ウエンズデー 君の手のひら 放れた想い出が 指環みたいに 煌めいて消えてく… 先に帰った君に 教えたフライト・ナムバー 十月のエアポート 恋は始まったね 週末ごと君抱きしめ 過ごした部屋 夏のカレンダーに変わった North Shore 波のように しなってく 灼けた肌がまぶしすぎて 秋にひとりで あの海岸とびたつと 愛し合うたび 言い出せないままさ