Track byJohn Mellencamp
昔あんたはとてもおめかしをして 羽振りを利かせていた時は 浮浪者たちに 小銭を恵んでいただろう そうじゃなかったかい? みんなはわざわざ声をかけて 言ってくれていたじゃないか 「気をつけるんだよかわいこちゃん 落ちぶれてしまうよ」って ただの冗談だって 思っていたんだろう 金魚の糞のようにくっついて歩く 自分の取り巻きを あんたは笑い飛ばしていたものね 今あんたはちっちゃい声でしか 喋らなくなって プライドもなくしてしまったらしい 何とかして次の食事にありつこうと しているざまを見ているとね どんな気分だい 気分はどうだい 住む家もなく まったく誰からも相手にされず 転がる石のように生きるのは? 一流の学校に行っていたんだろう 寂しがりやのお嬢さん だけどそこで ただしぼられていた だけじゃないのかい 宿無しの生き方なんて 誰もあんたに教えちゃくれなかった 今ではあんたも 早く慣れなきゃならないって わかっているよね 得体の知れない放浪者と 妥協なんか絶対にしないって あんたは言っていたけど 今じゃそいつですら 何の言いわけも与えてくれないって わかっている だってあんたは虚ろなそいつの 目の中をじっと見つめ 取り引きしたくないって 聞いているんだから どんな気分だい 気分はどうだい まったくのひとりぼっちで 家に帰るあてもなく まったく誰からも相手にされず 転がる石のように生きるのは? 手品師や道化師が あんたのもとにやって来て いろんな技を披露しても あんたはそっぽを向いていたから 彼らがしかめっ面していたことさえ わからなかっただろう いったいどこが悪いのと あんたはどこ吹く風 スリルを味わいたかったら 他人まかせにしていちゃだめさ あんたは自分の外交官と一緒に クロム製の馬によく跨っていたよね そいつは肩の上に シャム猫をのっけていた あんたから盗めるだけ 盗んでしまっても そいつはどこ吹く風だったって それを知ったらあんたは がっくりきちゃうんじゃないのかい どんな気分だい 気分はどうだい まったくのひとりぼっちで 家に帰るあてもなく 誰からも相手にされず 転がる石のように生きるのは? 尖り屋根の館に住む王女さまや きれいな人たちみんな 酒を飲みながら自分たちは うまくやったと思っている ありとあらゆる高価な贈り物や 持ち物を交換しながら でも指につけているダイヤの指輪を 外し早く質屋に入れたほうがいいぜ ぼろを纏ったナポレオンや 彼が使っていた言葉をあんたは やたらと面白がっていたよね 今すぐ彼のもとへ行きなよ 彼があんたに声をかけてくれるよ あんたは拒めない あんたは無一文 失うものなど何もないんだから 誰の目にも見えなくなっていて 隠すような秘密すらありゃしない どんな気分だい 気分はどうだい まったくのひとりぼっちで 家に帰るあてもなく 誰からも相手にされず 転がる石のように生きるのは?