湯冷め はみ出す夏の治りかけ 弱ることに変わりはない だらり伸びた尻尾の 切り時 いつからか 分からなくなって 拗ねた映写機 立てる音合わせ なんとなくオノマトペ並べ あなたの書くその文字の 止め撥ねの仕方思い返している 足の付くその深さ 裾の深さ 沈むこと おぼつかぬ本当が横目に 見ているのだ まだ 変わらず尚 水捌けの悪いカラダが 其処にある 昔話が私のふりをしている 塩素交じる茹でた布巾並べ 剥製は至って動かず 水浸しキッチン 友達は瀕死 誰も知らぬように ふらつく その物心 中身だけ 連れ去ってしまうよ それなりの言葉遊びの先 訳は分からぬ 不文律 今は今で誰かのモノのよう おぼつかぬ本当が横目に 見ているのだ まだ 変わらず尚 水捌けの悪いカラダが 底にある 向かいの話や 愉快な私がどうして歌えばいい