いつもの公園のベンチの指定席 みんなに人気の 楡(にれ)の木陰の下 僕たちが明日から 気まずくなってしまえば 新たなカップルが 愛を語るのだろう できれば 何があったって 正直になって欲しい どんなカッコ悪くても いいじゃないか 離れたくはないと 言ってたのに 夢と現実は違う もうここには来られないと 君が泣いた夜 未来の一歩目を 引き止めちゃいけないと思う だから この楡(にれ)の木の下で 君を見送ろう そよ風にざわざわと 揺れる音が好きなのと 木洩れ陽を見上げて 耳を澄ませてた あの時 黙り込んだのは 僕がどう答えるのか 少し期待をして 待っていたのかなあ 季節が変わっても あのベンチに ずっと座っていたいよ 僕たちの物語は譲りたくない それでもせっかくのスタートを 無駄にするなよ 今の僕にできる愛とは 引き留めないこと 辺りに星が降り注ぐ頃まで なかなか立ち上がれない指定席 離れたくはないと 言ってたのに 夢と現実は違う もうここには来られないと 君が泣いた夜 未来の一歩目を 引き止めちゃいけないと思う だから この楡(にれ)の木の下で 君を見送ろう