夕方の歩道で一人きり 暮れてゆく時間と二人きり 黙り込んだ僕を急かすように 陽が射す きっと物語はもう来ない やっと来た所で関係ないけど 明日の色が怖くて 僕はふわふわしている 今がまた過去に変わり 色が褪せてゆく 明け方の歩道で一人きり 空に舞う自由と二人きり 歩き出す私の行く先に 陽が待つ きっと言葉ではもう足りない やっと来た今日が時を歌う 今が散るのが惜しくて 私 ふわふわしている 茜差すまでの今日が 夜を連れて来る 明日 もし晴れなくても 僕ら傘なら差せるよ 今が思い出に変わり 熱を帯びてゆく 束の間に息して 骨の髄まで泣いて 束の間に恋して 欠けたところを撫でよう