Track by南 佳孝
灰色の渚が静かだね 走り出す君の足下から 海鳥が羽ばたいたよ 波止場では釣り糸を垂れてる 老人のセーターもくすんで もっとお寄りよ ぼくの腕に手を回して 海辺の店でテーブル越しに 見つめあう昼下がり 初めてここに来たはずなのに 見覚えのある海の町 岬まで遊歩道抜ければ ふと前に夢にまで見た景色と 出会えるような気がしたのさ 髪に夕陽が波に心が 溶けてゆく冬の海 出会った時から不思議に君は 他人のような気がしなかった 過ぎた過去と来る未来が 流れてゆく 流れてゆく