空風が頬の涙を 優しく拭ってくれた日の 日溜まりは無様な僕を なぐさめてくれたんだ 変わりゆくすげない景色に 変れないままの僕ら重ね いつしか「優しさ」と言う名の 「ズルさ」まとっていた 行かないでくれ、 ここに居たいんだ か細く生まれた わずかな灯(ともしび)を、僕ら… 怯えながら震えながら ひたむきに灯してゆらして 消えてはなくならない様に 「ここに居るんだよ」と あなたへの想い放つんだ 一秒が一日になり 一秒が一日を変えて たやすく裏切る虹より 夕焼けを信じてた 沈む橙が昇る光へ 望み託して また立ち上がって、僕は… 霧がかった森を進み 振り返って足跡探し 動けずただ立ちすくんで 落としてきた言葉拾い集めて さまようんだ 燃やすんだ儚いストーリー 照らすんだ希(こいねが)うヒカリ さあ、迷えるこの森を抜け か細く消えそうな「優しさ」を 絶え間なく灯し続けよう 全てが消えてしまったって あなたへの望み灯すんだ