まどろむ風が走って 空を運ぶ 花は揺れた 手のひらはもう冷えたままで 青い空に溶けたあなたの言葉は 溢れた ありふれた昨日は戻らないから 思い出すのはもうやめにしよう あふれても つないだ事のない手のひらは 光るかけらに変わっていた 音もなく 忘れた頃の心が空を仰ぐ 白い煙 雲に変わった 届くことを願う 最後の言葉は滲んだ 大きな雲は涙を溢す とめどなく ありあまる明日に続くようにと 別れの言葉は言わないでおこう 前向いて ありふれた昨日は戻らない 溶けた空には白い煙昇っていく 淡い花が風に揺れた きっとそのまま